スポーツ放映権資料室

スポーツ放映権に関する情報をまとめた資料室です。 「放映権事情を妄想しながらスポーツ中継を楽しむ」の別館です。

本館「放映権事情を妄想しながらスポーツ中継を楽しむ」https://www.sportmediarights.tokyo/

大会の主催はJFA(日本サッカー協会)および「民間放送43社」である。
そのため、主催者が自ら放送を行っており、放映権を販売するという概念が存在しない。
大会概要(大会組織)|第103回全国高校サッカー選手権大会|日本テレビ

日本テレビの系列局だけでは全国をカバーできないため、他の系列局や独立局もこの枠組みに参加している。

地方大会の決勝戦は、各都道府県を担当するテレビ局が放送するほか、TVerでもライブ配信を行っている。
全国大会についても、各局が放送するほか、TVerが全試合をライブ配信している。
準決勝・決勝は全社が生放送する権利を持っている。

●2024年度の決勝戦について
2025年1月13日に開催された決勝戦(前橋育英vs.流経大柏)は、PK戦の10人目までもつれ込む激戦となり、16:45まで確保されていた全国中継の枠に収まらなかった。
同時中継していたTVerでも、アクセス過多による配信障害が発生した。

16:45以降の対応については、局によって異なるので注意が必要である。

日本テレビでは16:47まで中継したが、その後CMが入り中断。16:50~の「news every」枠で中継を再開し、決着の瞬間を放送することができた。
中京テレビでは引き続き中継を実施することができた。
残念ながら、中継が打ち切られた局もあったとのこと。

NHKが日本相撲協会に支払っている放映権料については、メディアによって多少数字が異なるが、年間25~30億円程度とされている。

2024年5月に「FRIDAYデジタル」が報じたところによると、NHKが放映権料の減額を申し入れ、日本相撲協会はそれを受け入れざるを得なかったとのこと。

NHK、大相撲の放映権料引き下げを打診か。 | 放映権事情を妄想しながらスポーツ中継を楽しむ

その他にはABEMAが中継を行っている。
また、フジテレビは毎年2月に「日本大相撲トーナメント」を放送している。

グローバルでの放映権獲得

DAZNは国単位だけでなく、グローバルで放映権を獲得する動きが増えている。

●サッカー
FIFAクラブワールドカップ (2025年6~7月開催、無料配信を予定)
UEFA女子チャンピオンズリーグ (2021-22シーズンから4年契約)

●格闘技・ボクシング
リヤド・シーズン (2024年10月~、複数年契約)
クイーンズベリー・プロモーション (2024年から複数年契約)
BKFC (2024年から3年契約)
MF&DAZN: X Series (2023年から5年契約)
ゴールデンボーイ・プロモーション (2022年から複数年契約)
マッチルーム・ボクシング (2021年から5年契約)

●その他
WBSC (2024年から8年契約、日本は対象外)


外部配信サービスの取り込み

外部のサービスをDAZNのプラットフォーム内に取り込み、統合する動きが進んでいる。
  • FIFA+ (サッカー、2025年中に統合予定)
  • NFL Game Pass (アメフト)
  • Courtside 1891 (バスケ)
  • National League TV (サッカー・イングランド5,6部)
  • Rally.tv (モータースポーツ、日本は対象外)
  • PGA Tour Pass (ゴルフ、日本は対象外)
2025年1月、欧州のアメフトリーグ・ELFとの8年契約を発表。5月の開幕までに「ELF Game Pass」を開始する予定。
DAZN and European League of Football Agree Multi-Year Global Broadcast Deal - DAZN


国内サッカーリーグの放映権獲得

イングランドを除く欧州5大リーグについて、各国での放映権を獲得している。
  • ラ・リーガ (スペイン)
  • ブンデスリーガ (ドイツ)
  • セリエA (イタリア)
  • リーグ・アン (フランス)
  • Jリーグ (日本)


スポーツ統括団体との提携

DAZNは映像制作や放映権の代理店を担っている。

WTA (2026年まで)
FIBA (2033年まで)


企業買収
  • Eleven Sports (同業のスポーツ特化型ストリーミングサービス)
  • ata football (女子サッカーに特化したプロモーションを担当)
  • Foxtel (オーストラリアの衛星放送)

  • 権利者: テレビ朝日
  • 期間: 2026年まで
  • 代理店: 電通

長年、世界水泳の代理店を電通が務めてきたが、2023年からinfrontが4年契約を締結。
この契約からは日本など一部の国が除かれているが、2027年以降の代理店については未定。

テレビ朝日は2025年大会(シンガポール)については放送が決定しているが、2027年大会以降は代理店が決まらないと交渉が進まない。
それとは別に、テレビ朝日は海外のスポーツイベントを縮小する傾向にあり、撤退説も流れている。

テレ朝、世界水泳から撤退か。 | 放映権事情を妄想しながらスポーツ中継を楽しむ

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