DAZNが放映権を獲得したのは2017年のことだが、それ以前から民放局による全国ネットの中継はなくなっていた。

2015~16年には苦肉の策として「チャンピオンシップ」が開催され、TBSが全国ネットで放送した。それ以降、民放局で全国ネットの生中継は行われていない。


DAZN以前にJリーグを放送していたスカパーの時代にも同じ批判がなされていた。

2014年に刊行された『Jリーグ再建計画』の中に、以下の記述がある。
よくJリーグファンが「スカパー!のせいで地上波の露出が減った」とこぼすのは言いがかり以外の何物でもない。分かりやすく言うと、Jリーグにはテレビスポンサーがつかず、地上波テレビ局は放映権料を捻出できないからスカパー!が放映権料を補っている、というのが正しい認識である。

DAZNが独占している放映権は「有料放送」と「インターネット配信」であり、「無料放送」については対象に含まれていない。

現在もNHK BSで毎節1試合が生中継されており、ローカルでの放送も行われている。



Jリーグの試合映像の著作権はリーグが所有しており、報道目的であれば一定の範囲で無料で使用することができる。

それ以外の用途についても料金表が公開されており、極端に高い金額が設定されているわけではない。
DAZNと契約する際に、Jリーグが自ら映像を制作し、著作権を所有・管理する体制が整えられた。この点において、DAZNはテレビでの露出を阻害する要因ではなく、むしろ利用しやすい状況になっている。
映像の利用方法 | 事業者向けサービス | 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)